大好きだったベルギーのロード選手ヨハン・ムセウが2004年に引退して、自転車ブランドを立ち上げたという話は耳にしていたけど、選手としては好きだったけども、バイクのほうは正直言ってどうでもよかったので、ついさっきまで彼のロードバイク・ブランドのことはまったく気にも留めていなかった。
ところが Cyclowired.jp にベルギーを拠点に日本の若手ロードレーサーたちを組織したその名も「チームユーラシア・ムセウバイクス」というU-23のチームが出来たという記事を読んで、ふと胸騒ぎがしてムセウバイクスのウエブサイトを訪れてみた。
いいね、これ! カッコいいじゃない。カーボンの材料にフランダース地方で栽培された亜麻(Flax)を使用しているって書いてある。カーボンバイクもある意味エコ的なものがあるわけだけども、こんな風にアースとテクノロジーを絡めるやり方には、余計にグッとくるものがある。(何気にフレームにあしらわれたロゴのフォントも気に入っている)
ムセウはツール・ド・フランドルやパリ〜ルーべといった「北のクラシック」の王者として君臨したわけだけども、彼のバイクもそんなハードで過酷なベルギーのロードレース文化を反映した土臭さと、最先端のテクノロジーとデザインを融合したハイブリッドプロダクトなんだろうな、きっと。
乗り味もレビュー記事なんかを読むと「剛性感とスムーズさを両立している」なんて書かれている。
ロードバイクは粋なイタリアンもいいけど、どこかハードボイルドな香りがするベルギー製のバイクもなかなかどうして侮れない。というか、僕はどっちかというとこのムセウバイクに惹かれるな。
(メルクスさんごめんなさい。あなたのバイクも好きです)